君の笑顔を奪いたい。
次の日。


私は無事に家に送り届けられた。

……胸が、ざわめいている。

家に帰ってから、特に親から婚約者のことについては聞かされていない。きっと、私を揶揄うための冗談だ、そう思い込むようにしているけれど……。



その時、スマホに通知が届いた。


「……二葉ちゃん……?」



二葉ちゃんは、2ヶ月前に他の学校に編入することになっちゃった、私が高校で1番仲のいい友達。


【久しぶり!なんか学校戻れるようになったっぽい!今日一緒に行かない?】


そんな明るい、夢見たいなメッセージ。

どうして急に?と思ったが、それよりも先に手がスマホを取っていた。


【そうなの!?行こう!!嬉しい!!】


勢いよく返信をして、私は気合を入れて準備を始めた。

最後にやり取りしたのは1ヶ月前。ほんとに、ほんとに嬉しい……!




30後、行って来まーす!と大きな声でお母さんに言い、家を出た。





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