君の笑顔を奪いたい。
「……何か、あったんだよね……?お、落ち着いて、大丈夫だから——」

「大丈夫じゃない。今更気づいた、から……」


気づいた……?



「……ごめん、無理やり連れ込むような真似して。ちゃんと、送るね」

「え……ぁ……」


悲しそうな顔をしていて、なんて声をかけたらいいのかわからなかった。

それと同時に、こんな顔をされただけで、かわいそうだと、ひどいことをして来ていた人に思ってしまう自分の甘さにも、腹が立っていた。


< 14 / 19 >

この作品をシェア

pagetop