君の笑顔を奪いたい。
実際に彼女に彼女って言うことあんまないでしょ……!なんて脳内でツッコミが浮かぶ中、私は奢ってもらうんだ、と言い聞かせて手を差し出した。


「……うん」

「っ」


目をまんまるにさせた由良くんは、緊張しているのかロボットみたいな動きで握ってきた。さっきはあんなに抱きしめてきたくせに。



そんな私たちの様子を見ている店員さんも顔が真っ赤だ。……恥ずかしい。





無事に10%引きにはなったけれど——まだ、手を離してもらえない。


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