悲劇のセイレーンにささやかな愛を
「どーですか、初焼肉の感想は」
『なんでわかるの⁉︎』
「いや、それ誰が見たって初の反応だろ。口に入れる時とかビクビクしてたし」
『だってしすいが焼いたやつだから』
「何それ、俺信用されてない感じ?」
「ふふっ」
少し不満だ。
この俺が澪を食中毒になんてさせると思うか?
『あーん』
「え?……っ、うま!」
ノートに突如書かれた謎の言葉を3周くらいした時、口に詰め込まれた至福のご馳走。
なんだこれ。
焼肉ってこんな美味かったか……?
食べ盛りの高校生男子。
に焼肉を加えたら恐怖の式が出来上がってしまうのだ。