悲劇のセイレーンにささやかな愛を



「あー分かった、澪、今度スイーツ食べに行こう」

「……!」


「何言ってんの、私とに決まってるじゃん!ねー澪?」

「!……!」


「えーつまんないな、俺と行こーよ澪ちゃん」

「……⁉︎」


「……お前ら??」

「「ハイスミマセンデシタ」」



我が先にと澪を誘ってきた二人に笑顔で話しかけると、ピシッと二人揃って敬礼した。



「あとは遊園地もみんなで行くか」

「ときたら水族館だよね〜!イルカ見たーい」

「え、そこは動物園じゃないの?」

「……どう考えたって博物館だろ」

「「「凰牙は黙ってて」」」

「ふふっ」



5人でふざけ合いながら、未来の予想図を描く。

まだこの先何が起こるなんて分からないけれど、こんな下らないことをしている時間もなんだかいいなと。

そう、思えるようになったんだな。


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