悲劇のセイレーンにささやかな愛を
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月曜日。

もう10月に入ってから1週間が経とうとしていた。


俺らは今日から、約2週間後にある合唱コンクールへ向けて練習を始める。

曲は森山直太朗が手がけた『虹』。

まずピアノの前奏からとにかく引き込まれる。

単音なのにキラキラと輝くような、まさに『虹』にぴったりな前奏で。

そこから静かに歌が始まったかと思うと、サビでは一変して力強い曲調になる。


この曲はソリ(ソロの複数版)もあって、聴き映えもする。

俺のクラスは、候補曲を聴いた後に即決で『虹』になった。


そんな『虹』の指揮は、なんと俺が任されてしまった。

俺は前に一度だけ指揮の経験があったのだが、その時に歌っていた奴らが『片桐の指揮が一番やりやすかった』とかなんか言い出して。


本当は腕も疲れるし人前に立つのは好きではないが、その一言により全員から推薦され(押し付けられ?)。

まぁ、やるからには完璧にやってやるけど。


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