本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
 アザレウスの言葉に、パパベルはぐにゃぐにゃとして見せた。仲間として認定されたのが嬉しかったようだ。

『たぶん、悪魔の魔力は通さないぜ? リティス、お前もやってみ?』

 パパベルが弱いからでは、と口にするのはやめておく。

どうやら、人間の魔力と、悪魔の魔力の違いを結界で認識し、悪魔の魔力を弾くような作りになっているようだ。

 人間の魔力については、今までの結界で対応済みだそうだ。結界を二重に張ることで、防御労を高めているそうだ。

「私の魔術が通っちゃうとこれはこれでまずいわよねぇ……」

 と言いながら、リティスは、小さな炎を指先にともす。パパベルがやったように、その炎の玉をぽいっと結界に向かって投げつけた。

「……通り抜けたわ」

 と思ったのは一瞬のこと、そこからさらに少し内側に入ったところで弾かれた。

 たしかに、王宮の中で自由に魔術を使えるようであれば問題だ。リティスの魔術もきちんと弾かれたことに安心した。

「リティス嬢、パパベル。協力感謝する」

『いいってことよ!』

 パパベルはにやにやとしている。感謝されて、嬉しかったようだ。
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