本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
ともすれば動かなくなりそうな足を懸命に叱咤し、リティスは走り続けた。
「殿下、ご無事ですか!」
リティスが駆けつけた時には、アザレウスはすぐそこにいた。
彼も慌てて飛び出してきたのだろう。
いつもきっちりとした格好をしているのに、上着は身に着けないでいるようだ。シャツのボタンも、上から二つ目まで外れている。
「無事だ――王宮に、こんな形で攻撃がしかけられるとは」
「でも、殿下は予想しておられたでしょう? 結界を張っていなかったら、もっとひどいことになっていたはずです」
「……そうかもしれないな」
王宮魔術師や、騎士達がせわしなく行き来している。
「リティス嬢か。君のいるところまで、音が響いたか?」
「はい。それでお手伝いできることがあればと思って……ご家族はご無事ですか?」
「全員無事だ。皆、結界を張り直した場所に避難している。そこからは出ないように言いつけてあるが……」
アザレウスは渋い顔だ。そこは安全でも、そこから出られないのでは何もできない。
「殿下、ご無事ですか!」
リティスが駆けつけた時には、アザレウスはすぐそこにいた。
彼も慌てて飛び出してきたのだろう。
いつもきっちりとした格好をしているのに、上着は身に着けないでいるようだ。シャツのボタンも、上から二つ目まで外れている。
「無事だ――王宮に、こんな形で攻撃がしかけられるとは」
「でも、殿下は予想しておられたでしょう? 結界を張っていなかったら、もっとひどいことになっていたはずです」
「……そうかもしれないな」
王宮魔術師や、騎士達がせわしなく行き来している。
「リティス嬢か。君のいるところまで、音が響いたか?」
「はい。それでお手伝いできることがあればと思って……ご家族はご無事ですか?」
「全員無事だ。皆、結界を張り直した場所に避難している。そこからは出ないように言いつけてあるが……」
アザレウスは渋い顔だ。そこは安全でも、そこから出られないのでは何もできない。