本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
彼も領地に引っ込んで、兄の手伝いをしていると聞いているが、やはり周囲からは白い目で見られているようだ。リティスとの復縁を断られた彼が新しい婚約者を見つける日は、来るのだろうか。
もっとも、こちらにもリティスは関わるつもりはない。リティスの知らないところで生きていてくれればいいと思っている。
オセルティス伯爵となったリティスの日常は、図書館の職員になった頃とそう変わらない。
毎日出勤し、古文書の解読をしたり、図書館内の業務に当たったり。もちろん、パパベルも一緒だ。
以前と変わったことと言えば。
「リティスお姉様、これ、パパベルにあげてもいいかしら?」
青いリボンを持ったセリカは、リティスの肩にいるパパベルに手を伸ばす。
『オレ、リボンはいらないんだけど?』
なんて言いながらも、パパベルはいそいそとセリカの腕の中に飛び込んだ。パパベルの面倒見のよさも相変わらずである。
「あたくち、このリボンはパパベルにあげたいと思ったのよ」
リティスが作業をしているところに、イレクスとセリカがしばしば訪れるようになった。魔術の先生と生徒ではなく、親戚として。
もっとも、こちらにもリティスは関わるつもりはない。リティスの知らないところで生きていてくれればいいと思っている。
オセルティス伯爵となったリティスの日常は、図書館の職員になった頃とそう変わらない。
毎日出勤し、古文書の解読をしたり、図書館内の業務に当たったり。もちろん、パパベルも一緒だ。
以前と変わったことと言えば。
「リティスお姉様、これ、パパベルにあげてもいいかしら?」
青いリボンを持ったセリカは、リティスの肩にいるパパベルに手を伸ばす。
『オレ、リボンはいらないんだけど?』
なんて言いながらも、パパベルはいそいそとセリカの腕の中に飛び込んだ。パパベルの面倒見のよさも相変わらずである。
「あたくち、このリボンはパパベルにあげたいと思ったのよ」
リティスが作業をしているところに、イレクスとセリカがしばしば訪れるようになった。魔術の先生と生徒ではなく、親戚として。