本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
 やるべきことをやったら、料理人が張りきって作ってくれる美味しい昼食を食べ、それからは昼寝をしたり、部屋で読書をするから邪魔しないでくれと言って、曽祖母の隠し部屋に引きこもったりしていた。

 それに、馬車で十分も行けばそこそこ栄えている場所に出る。必要なものはそこまで行けば手に入るから、困ることもなかった。
 領地での生活は最高だったけれど、一方で困った事実に気がついてしまった。

(これは、どうしたらいいのかしらね……!)

 貴族は、領民から収められた税金や領地での産業で得た収入等から、国に税金をおさめねばならない。

 そこで執事と一緒に帳簿を確認していたのだが、どうも仕事を任せていた代官はずさんだったようだ。

 伯爵家全体から見れば大した金額ではないから、父も気づかなかったのかもしれないが、あまりにも無駄遣いが多い。

(とにかく、予算を修正して、来年はもう少し節約しないとね。我が家は貧乏というほどでもないけれど)

 オセルティス伯爵家は裕福な資産家というほどでもないが、それなりの資産は持っていた。

 だが、このところ家計が苦しくなったような気はしていたのだ。

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