本好き地味令嬢は、自由を満喫していますので。~今さら助けてくれと言われても、二度と家には戻りません!~
 領地の方で、これだけ無駄遣いしていたら、家計が苦しくなるのもわからなくはない。

 予算を修正して、来年はもう少し堅実にやらねば。発見が早かったので、時間をかければ修正できる範囲ではある。家族の協力があれば、だけど。

(……お母様とフィノラの無駄遣いには追いつかないかもしれないわね)

 フィノラも、大人と認められる年齢になったからだろうか。

 去年あたりから、ドレスを買ったり宝石を買ったりすることが増えた。母もそれに併せて、買い物が増えた。ドレスも宝石も高価なものだ。

 どのぐらいの金額をかけているか把握しているわけでもないけれど、領地の財政を多少引き締めたところで、彼女達の浪費はまかなえないかもしれない。

「ここの確認が終わったら、街まで出かけてもいい?」

「はい。これが終われば、落ち着きます。まったく、どうして気づかなかったものか……」

 リティスに指摘されるまで無駄遣いに気づいていなかった執事は、申し訳なさそうな顔をしている。代官は多少着服もしていたようで、帳簿は巧みに細工されていた。

< 51 / 288 >

この作品をシェア

pagetop