花火の下、貴方と結ばれたなら。

CHAPTER1. 彼の噂、決意の1通。

''朝凪愁斗と白浜茉菜は付き合っている''

そんな噂が流れ始めてから、約1週間が経つ。

「りっちゃんの幼なじみさんは、ほんとに白浜さんと付き合ってるんかねえ」

スマホをいじりながら私にそう声をかけるのは、中学からの大親友、ももこ。

「んーまあ、聞けるわけないよね」

私、風切六花がこう零したのは、ずっと前から愁斗のことが好きだから。

幼なじみであり、私の1番の理解者でもある愁斗に恋心を抱いてしまうのは致し方ないだろう。

「りっちゃんはそれでいーの?このままだと疎遠になっちゃうよ」

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