皇太子妃を公募で決めるなんて聞いてません~見返す為に応募したのに皇太子殿下に心奪われてしまいました~
「こんなに溢れるなんて。」

アレシオはキスをくれた。

「溢れたのは、俺の愛だよ。」

私は幸せだった。

好きな人に愛されているという感覚が、何よりも私を幸せにしていた。

そして今彼は、こうして抜け殻になるくらいに私を愛してくれた。

それだけで心も体も満たされていた。

アレシオが私の傍に横たわり、腕枕をしてくれた。

「一生、君だけだ。」

その言葉に涙が零れた。

「泣き虫だな。」

彼の指が私の涙を拭う。

「だって、幸せなんだもの。」

彼が私の頬にキスをする。

「幸せになる度に泣いていたら、涙が枯れてしまうよ。」

「いいの、それで。悲しくて泣くより嬉しくて泣きたい。」

私の言葉に、アレシオが微笑む。

「だとしたら、その涙を俺にくれ。」

「ん?」

「君のうれし涙で、ネックレスでも作ろうかな。」

私は彼を見ながら声を出して笑った。

「ほら笑った。」

アレシオが起き上がって私を見下ろした。
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