半妖の九尾の狐は神巫女を独占中
琥珀ちゃんの秘密を知ってから、私はいつも通りに琥珀ちゃんに接することが出来なかった。
脳裏に玖夜様の言葉がよぎってしまって、不安になってしまうからだ。
そんな私に気付いたのか、琥珀ちゃんに話したいことがあるから屋上に来るように、と伝えられる。
これはもしかして・・・男の子だったと伝えてもらえるのだろうか。
そんな事を考えながら、指定された時間に屋上へと向かった。
「悠乃、来たわね」
「あの・・・琥珀ちゃん。話って?」
不安を感じながら、琥珀ちゃんに話をするように催促する。
琥珀ちゃんは、少し考えてから口を開いた。
「悠乃ってば、最近様子がおかしいから。何かあったのか気になったの」
あぁ・・・隠し事をしていた、という話じゃないんだ・・・。
そう思うのと同時に、私の不安を消し去って欲しい。
私に悪意を向けている訳じゃないって、口にして欲しかった。
「・・・あのね、私・・・見ちゃったの。琥珀ちゃんが着替えてる所」
「!」
「私に隠してる事って、それだけだよね?他になにか隠してる事ないよね?」
「・・・そう、知ってしまったのね」
私の問いかけに琥珀ちゃんは観念したような表情を浮かべた。
そして、左目を隠すように前髪をかきあげる。
顕になった左目は黄金色をしていた。
「隠していたのは謝るよ。ちょっとだけ、やりたい事があってさ。俺が隠してたのは、3つある」
「3つ?」
「あぁ。1つは悠乃が知っての通り、女だと偽っていた事だ。2つは俺が半妖だという事、そしてもう1つは・・・俺が、悠乃の初恋の相手だって事 」
「え──・・・」
私は、時が止まったような感覚がした。
半妖だという事も驚きはしたけど、それは玖夜様とも同じだから驚きとしてはそんなに大きくない。
それ以上に驚きだったのは、私の初恋の相手だったの言うもの。
ずっと探し続けていた、私の初恋の人。
それが今、目の前にいるという事実が息さえ忘れてしまう程の衝撃を与えていた。
「悠乃は覚えてないって言ってたもんね。でも、俺は忘れた事なんてなかった」
そう言って、私の方へと歩み寄ってくる琥珀ちゃん。
1歩、また1歩と近付く距離に私は琥珀ちゃんの顔を見ることしか出来なかった。
「俺はね、ある目的でここに来た。・・・それはね、ここの土地神になる事なんだ。君には、土地神になった俺の神巫女になって欲しい」
私の頬に手を添えながら、優しい口調で私に語りかける琥珀ちゃん。
私はそんな琥珀ちゃんの雰囲気に呑み込まれていた。
初恋の人の願いを叶えてあげたい、そう思っている自分が止められない。
脳裏に玖夜様の言葉がよぎってしまって、不安になってしまうからだ。
そんな私に気付いたのか、琥珀ちゃんに話したいことがあるから屋上に来るように、と伝えられる。
これはもしかして・・・男の子だったと伝えてもらえるのだろうか。
そんな事を考えながら、指定された時間に屋上へと向かった。
「悠乃、来たわね」
「あの・・・琥珀ちゃん。話って?」
不安を感じながら、琥珀ちゃんに話をするように催促する。
琥珀ちゃんは、少し考えてから口を開いた。
「悠乃ってば、最近様子がおかしいから。何かあったのか気になったの」
あぁ・・・隠し事をしていた、という話じゃないんだ・・・。
そう思うのと同時に、私の不安を消し去って欲しい。
私に悪意を向けている訳じゃないって、口にして欲しかった。
「・・・あのね、私・・・見ちゃったの。琥珀ちゃんが着替えてる所」
「!」
「私に隠してる事って、それだけだよね?他になにか隠してる事ないよね?」
「・・・そう、知ってしまったのね」
私の問いかけに琥珀ちゃんは観念したような表情を浮かべた。
そして、左目を隠すように前髪をかきあげる。
顕になった左目は黄金色をしていた。
「隠していたのは謝るよ。ちょっとだけ、やりたい事があってさ。俺が隠してたのは、3つある」
「3つ?」
「あぁ。1つは悠乃が知っての通り、女だと偽っていた事だ。2つは俺が半妖だという事、そしてもう1つは・・・俺が、悠乃の初恋の相手だって事 」
「え──・・・」
私は、時が止まったような感覚がした。
半妖だという事も驚きはしたけど、それは玖夜様とも同じだから驚きとしてはそんなに大きくない。
それ以上に驚きだったのは、私の初恋の相手だったの言うもの。
ずっと探し続けていた、私の初恋の人。
それが今、目の前にいるという事実が息さえ忘れてしまう程の衝撃を与えていた。
「悠乃は覚えてないって言ってたもんね。でも、俺は忘れた事なんてなかった」
そう言って、私の方へと歩み寄ってくる琥珀ちゃん。
1歩、また1歩と近付く距離に私は琥珀ちゃんの顔を見ることしか出来なかった。
「俺はね、ある目的でここに来た。・・・それはね、ここの土地神になる事なんだ。君には、土地神になった俺の神巫女になって欲しい」
私の頬に手を添えながら、優しい口調で私に語りかける琥珀ちゃん。
私はそんな琥珀ちゃんの雰囲気に呑み込まれていた。
初恋の人の願いを叶えてあげたい、そう思っている自分が止められない。