半妖の九尾の狐は神巫女を独占中
告げる覚悟
玖夜様が初恋の相手だと知り、玖夜様の想いに応えたい自分と、種族の違いに二の足を踏んでしまう自分との葛藤の日々が続いていた。
いくら考えても答えが出ず、思いを伝える事に踏み出せない。
自分で解決ができそうもない難題に、私は助けを求めることにした。
「・・・で?半妖であり神でもある狐の気持ちに応えたくても伝えられないって訳?」
「うん・・・」
夏休み中にも関わらず、私が連絡を入れると琥珀ちゃんは嫌な顔せず話を聞いてくれた。
今まであった事を琥珀に伝えると、話の内容を理解したようで、要約してくれる。
「・・・でもそれ、俺に相談しても意味ねぇよ」
「え、なんで?」
「だって、お前の中でもう答えは決まってるだろ?」
「どういう事・・・?」
琥珀の言葉に私はハテナを浮かべる。
だって、答えが出せないからこうして琥珀に相談をもちかけた。
なのに、私の中で答えが出てるって言われても私には理解できない。
「狐の事好きなんだろ?種族とか立場とか、そんなもん些細な問題だ。・・・それに、俺が何かを言って変わるような気持ちならそんな風に悩まないだろ?」
琥珀の言葉にハッとする。
確かにその通りだ。
私は色々考えて二の足を踏んでしまっていたけど、それは想いを伝えるかどうかで悩んでいたし、玖夜様から距離を取る、という選択肢は最初からなかった。
それが言葉の端々に出ていたのが琥珀にはわかったのだろう。
「確かに、その通りかも」
「だろ?種族の違いとか今後の事とかを悩むのは狐にその気持ちを伝えてからでも遅くねぇよ。早く伝えてやれ」
「うん!!ありがとう!琥珀!!」
「お礼はいいから、狐の所に行ってやれ。そして、伝えたい事ちゃんと伝えて来い」
琥珀に背中を押され、私は玖夜様の元に向かう。
この想いを、伝える為に。
いくら考えても答えが出ず、思いを伝える事に踏み出せない。
自分で解決ができそうもない難題に、私は助けを求めることにした。
「・・・で?半妖であり神でもある狐の気持ちに応えたくても伝えられないって訳?」
「うん・・・」
夏休み中にも関わらず、私が連絡を入れると琥珀ちゃんは嫌な顔せず話を聞いてくれた。
今まであった事を琥珀に伝えると、話の内容を理解したようで、要約してくれる。
「・・・でもそれ、俺に相談しても意味ねぇよ」
「え、なんで?」
「だって、お前の中でもう答えは決まってるだろ?」
「どういう事・・・?」
琥珀の言葉に私はハテナを浮かべる。
だって、答えが出せないからこうして琥珀に相談をもちかけた。
なのに、私の中で答えが出てるって言われても私には理解できない。
「狐の事好きなんだろ?種族とか立場とか、そんなもん些細な問題だ。・・・それに、俺が何かを言って変わるような気持ちならそんな風に悩まないだろ?」
琥珀の言葉にハッとする。
確かにその通りだ。
私は色々考えて二の足を踏んでしまっていたけど、それは想いを伝えるかどうかで悩んでいたし、玖夜様から距離を取る、という選択肢は最初からなかった。
それが言葉の端々に出ていたのが琥珀にはわかったのだろう。
「確かに、その通りかも」
「だろ?種族の違いとか今後の事とかを悩むのは狐にその気持ちを伝えてからでも遅くねぇよ。早く伝えてやれ」
「うん!!ありがとう!琥珀!!」
「お礼はいいから、狐の所に行ってやれ。そして、伝えたい事ちゃんと伝えて来い」
琥珀に背中を押され、私は玖夜様の元に向かう。
この想いを、伝える為に。