半妖の九尾の狐は神巫女を独占中
その日の授業が終わり、放課後。
帰る準備をしていると、隣にいる琥珀ちゃんに声をかけている男子がいることに気付いた。
「今帰るの?俺と一緒に帰らない?送っていくよ」
「・・・あなたとは帰らないわ。私、悠乃と帰るから」
「え?」
琥珀ちゃんのやり取りを聞いていると、身に覚えのない約束を出されて戸惑ってしまう。
だけど多分、この男子と一緒に帰るのを断る口実なんだろう。
琥珀ちゃんがこの男子と一緒に帰りたくないのなら、私も口添えした方が良さそうだ。
「うん、そうなんだ。最近引っ越してきたから道がわからないって言うから、案内するついでに一緒に帰ることにしたの」
「だったら俺も付き合うよ。俺、この辺に詳しいし」
「だから、あなたとは帰らないって言ってるでしょ。・・・行こ、悠乃」
琥珀ちゃんは私と一緒に帰ると言っても食い下がってくる男子に琥珀ちゃんは一刀両断して私の手を取った。
そして、声をかけてきた男子を置き去りにして私を手を引いて教室を出る。
琥珀ちゃんはそんなつもりはなかったとしても、転校して初めてクラスメイトと一緒に帰れるというのが私のテンションを上げていた。
「・・・ごめんなさいね。勝手に連れ出しちゃって・・・」
教室から出て、男子が追いかけてきていない事を確認してから、小声で謝ってくる琥珀ちゃん。
繋いでいた手を離して、申し訳なさそうにしている。
「ううん、気にしないで。話の流れでこうなったけど、私嬉しいんだ。転校してから友達こうして帰りたいって思ってたから、願い叶っちゃった」
琥珀ちゃんに気負わせないように笑いながらフォローを入れると、少し目を丸くしながらも優しく微笑んでくれる。
琥珀ちゃんは美人だからどんな表情でも綺麗だけど、笑うともっと美人度が増すな。
私もこんな風な誰もを虜にする美人に生まれてみたかった。
「じゃあ、私も願いを叶えてもらおうかな」
「え?」
琥珀ちゃんの願いってなんだろう、そう考えていた時、彼女の手が私の手に重ねられる。
何をするのかと思い、琥珀ちゃんの方を見ると、いたずらっ子のような笑みを浮かべていた。
「悠乃と手を繋いで帰りたいな。・・・ダメかな?」
「ダメじゃないよ。繋いで帰ろ」
可愛いおねだりに表情が緩みながら、琥珀ちゃんの手を握り返す。
琥珀ちゃんの手は華奢で小さい手を想像していたんだけど、意外と大きくてしっかりとした手をしていた。
「こうして手を繋いでると、放課後デートしてるみたいね」
「アハハ、そうかもしれないね 」
他愛もない話をしながら帰路につく。
もっと早い段階で道を違えるかと思ってたんだけど、意外にも私の住んでいる社と琥珀ちゃんの家は近いみたい。
「じゃあ、私こっちだから」
琥珀ちゃんは分かれ道に差し掛かった時、その場で立ち止まって道を指さした。
だけど、琥珀ちゃんの指差した道は分かれ道と言うのもはばかられる程のけもの道で、私の記憶が正しければ家とかそういうのはなかったはずだ。
「そっち森だよ?」
「ここを通った方が近道なの。・・・じゃあ、また明日ね、悠乃」
「うん、また明日ね!」
どうやらこの先に家があるのではなく、近道のようだ。
琥珀ちゃんは名残惜しそうに私の手を離して森に囲まれたけもの道を歩いていく。
そんな彼女に手を振って見送り、私も自分の家である社まで歩き出した。
帰る準備をしていると、隣にいる琥珀ちゃんに声をかけている男子がいることに気付いた。
「今帰るの?俺と一緒に帰らない?送っていくよ」
「・・・あなたとは帰らないわ。私、悠乃と帰るから」
「え?」
琥珀ちゃんのやり取りを聞いていると、身に覚えのない約束を出されて戸惑ってしまう。
だけど多分、この男子と一緒に帰るのを断る口実なんだろう。
琥珀ちゃんがこの男子と一緒に帰りたくないのなら、私も口添えした方が良さそうだ。
「うん、そうなんだ。最近引っ越してきたから道がわからないって言うから、案内するついでに一緒に帰ることにしたの」
「だったら俺も付き合うよ。俺、この辺に詳しいし」
「だから、あなたとは帰らないって言ってるでしょ。・・・行こ、悠乃」
琥珀ちゃんは私と一緒に帰ると言っても食い下がってくる男子に琥珀ちゃんは一刀両断して私の手を取った。
そして、声をかけてきた男子を置き去りにして私を手を引いて教室を出る。
琥珀ちゃんはそんなつもりはなかったとしても、転校して初めてクラスメイトと一緒に帰れるというのが私のテンションを上げていた。
「・・・ごめんなさいね。勝手に連れ出しちゃって・・・」
教室から出て、男子が追いかけてきていない事を確認してから、小声で謝ってくる琥珀ちゃん。
繋いでいた手を離して、申し訳なさそうにしている。
「ううん、気にしないで。話の流れでこうなったけど、私嬉しいんだ。転校してから友達こうして帰りたいって思ってたから、願い叶っちゃった」
琥珀ちゃんに気負わせないように笑いながらフォローを入れると、少し目を丸くしながらも優しく微笑んでくれる。
琥珀ちゃんは美人だからどんな表情でも綺麗だけど、笑うともっと美人度が増すな。
私もこんな風な誰もを虜にする美人に生まれてみたかった。
「じゃあ、私も願いを叶えてもらおうかな」
「え?」
琥珀ちゃんの願いってなんだろう、そう考えていた時、彼女の手が私の手に重ねられる。
何をするのかと思い、琥珀ちゃんの方を見ると、いたずらっ子のような笑みを浮かべていた。
「悠乃と手を繋いで帰りたいな。・・・ダメかな?」
「ダメじゃないよ。繋いで帰ろ」
可愛いおねだりに表情が緩みながら、琥珀ちゃんの手を握り返す。
琥珀ちゃんの手は華奢で小さい手を想像していたんだけど、意外と大きくてしっかりとした手をしていた。
「こうして手を繋いでると、放課後デートしてるみたいね」
「アハハ、そうかもしれないね 」
他愛もない話をしながら帰路につく。
もっと早い段階で道を違えるかと思ってたんだけど、意外にも私の住んでいる社と琥珀ちゃんの家は近いみたい。
「じゃあ、私こっちだから」
琥珀ちゃんは分かれ道に差し掛かった時、その場で立ち止まって道を指さした。
だけど、琥珀ちゃんの指差した道は分かれ道と言うのもはばかられる程のけもの道で、私の記憶が正しければ家とかそういうのはなかったはずだ。
「そっち森だよ?」
「ここを通った方が近道なの。・・・じゃあ、また明日ね、悠乃」
「うん、また明日ね!」
どうやらこの先に家があるのではなく、近道のようだ。
琥珀ちゃんは名残惜しそうに私の手を離して森に囲まれたけもの道を歩いていく。
そんな彼女に手を振って見送り、私も自分の家である社まで歩き出した。