売られた令嬢、冷たい旦那様に溺愛されてます
クライブの動きが深く、激しくなっていく。

それに呼応するように、私の奥もきゅっと締まり、熱を受け止めた。

「っ……ああ、クラディア……君の中は……俺を歓迎してくれてる……」

荒い息遣いが、耳元に落ちてくる。

そのたびに、胸の奥が、何かに触れられたように揺れる。

「……いいの……もっと……気持ちよくなって……」

私が愛を伝える術は、これしかない。

身体を預け、全てを捧げること。それが、私にできる唯一のことだった。

「君が……俺を受け入れてくれるだけで、こんなにも……」

クライブの声がかすれる。

熱が、溢れてくる。私の奥に、命のようなものが注がれている。

「ああ……クライブ……溢れて……る……」

感じる。
愛されていることも、満たされていることも。

でもどこかで、まだ信じきれない自分もいる。

それでも。

(こんな私でも……クライブは、抱きしめてくれる)

温もりが、私の中に残っている。
この人の愛は、形ではなく、心からだったと――ほんの少し、そう思えた。
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