私に無関心な彼は激重でした。
授業はとっくのとうに終わってもう日が暮れ始めている。

俺はいつもサークルを理由にして帰る時間を遅くして帰っている。だって夜は一番抑えが効かなくなってしまうタイミングだし、もうとにかくお風呂上がりの未來が色っぽすぎて

我慢が効かない。部屋にこもっても隣の部屋は未來だし、なんといっても壁が薄いこの家では未來の鼻歌や独り言、全てが聞こえてしまう。たまに枕で口を塞いでいるのか知らないけど『大晴すきー!!!!!』と可愛いかわいい俺への告白が行われていて

どうしても家では未來を忘れることは出来ない。だから帰りを遅くして、未來が部屋にこもっていそうなタイミングで帰るんだ。

だけど今日は一刻も早く未來に会いたい。
だからまっすぐ今日は帰ってやる。
もちろん加減はするけど、帰ったらめいいっぱいお返しをする予定だ。

大人しくまっててね未來。
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