私に無関心な彼は激重でした。
3章 作戦する必要はなかった?
未來side

あー、今日もきっと帰り遅いんだろうな、

もう、私がどんだけ寂しいと思ってるのか知らないよね?

大晴のばーか!タンスに小指ぶつけてしまえばいいんだ。

『ガチャ』といつもは19時半くらいに聞く音が聞こえた。

え?もう帰ってきた?まだ17時前だけど、

『未來〜』と待ちわびていた声が聞こえる。
え?嘘、いつも帰ってきても名前すら呼んでくれないのに。

…作戦、今日はやめたいな。明日からはちゃんとするから、お願い。許して!


私は自分の部屋から飛び出して大好きな人に精一杯の気持ちを込めて飛びついた。

「うお、未來。ただいま!」
「大晴〜今日は、意地悪してごめんなさい〜」と言うつもりは無かったのに口を滑らして言ってしまった。

「え?意地悪?自覚あったの?」

「だって、だって、大晴がぜんぜん、構ってくんないんだもん。押してダメなら引いてみろってやつ。」なんでも私は馬鹿正直にペラペラと話し始めてしまう、

「私、大晴に嫌われちゃったのかと思って、寂しかったんだよ」ずっと大晴には言ってこなかった気持ちを明かしていく。

「嫌う?俺が?なんで?」どんどん質問されて少し戸惑ったけど、相変わらずの馬鹿正直さで「私にずっと、無関心だったから、」答えてみせる。

「ふーん?…なんで無関心って思ったの?」
とまた質問をされてしまう

「…話とか聞いてくれなかったし、キス、だって拒んでくるし、」

「…参ったな、」

「え?」
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