私に無関心な彼は激重でした。
未來side

しばらくして店を出るけど

さっきから撮った写真を紹介するのやめてほしい…私の写真を私に紹介しないで…!

「これは、ちょっとブレちゃったけど可愛いし…これは目瞑ってて可愛い」

複雑…すごく私は複雑です。

「あー、ほんとに好きだよ」

「大晴ってさサラッと言ってくれるよね」


「逆に未來は言ってくれないね?」

「え、?そうかなあ?」
一応これでも口や態度に出てると思っていたのだけれど。

「あ、でも〜、昨日の夜はいっぱい言ってくれてたよ?」
「へ、?!」

大晴は私にひとつの動画を見せてくる。
その動画には…まあ色々と乱れている私が写っていた。『ぁ…っ、すき、すきだよ、たいせ…』と恥ずかしい言葉を連呼していた。

「撮ってたの?、、」

「引いた?」

「いや、でもなんで撮るの?もしかして、ネットに流す、とか?!」

「は?そんな訳ねーじゃん」と急にトーンが下がった。「こんな可愛い姿、他の奴に見せるとか狂ってんだろ」ハハと笑いながら言うけれど顔はすごく独占欲に溢れていた気がした。

「これは、俺がー、まあそういうこと。」

「そういうこと?」と聞き返すと
「これは大人のことだから気にしないで」

「大人って、1歳しか変わらないくせにー」
「1歳変わるだけでも色んなこと出来るんだよ?」と謎の大人の余裕を見せつけてくる

く、悔しい、なんか もうすぐ私の誕生日、
少しの間だけだけど、大晴と同じ年齢になれる!
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