私に無関心な彼は激重でした。
7章 二人だけのお揃い
翌日。


未來side



「じゃあ行ってくるね。」

私は友達とお出かけへ向かう前に大晴に
バイバイの挨拶をした。

なぜか今日の大晴はスーツ。そんなに大事な用事があるのかな?

私はしばらくスーツを眺めていると
ネクタイに目が入った。



私は大晴のネクタイを自分の方に引っ張って
グイッと引き寄せてみる。

さすがに唇は恥ずかしいので

あの時、卒業式の時みたいに

ちゅっと頬に軽く口付けをして

「ふふ。行ってきます!」


とだけ告げて家を出た。


ほんとうは大晴の反応を見たかったけど
生憎、今の私の顔は赤くて見せれるような
顔をしていないだろう。
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