年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
バタバタと忙しくASSHの忘年会の日がやってきた。
100人弱の人数だがまだ小さな声優事務所だ。
養成所の生徒も招待してあるから人数が増えているが若手は社長に会うだけでも嬉しいだろう。
千羽弥達マネージャーはもっと新人を売り込まなくてはならない。
その為に副社長は子役時代からのスタッフに声をかけたり、オーディションを受ける入口を作ってくれている。
お世話になっているスタイリストさんやヘアメイクさん達、劇団ASSHのメンバーも招待してあり、千羽弥は知ったメンバーに会えて嬉しくて話も弾む、なかなか盛況だ。
「千羽、こっち」
皇平くんに呼ばれて行くと社長がいた。
「親父、千羽と結婚したいんだよ」
『えっ!』
社長と千羽弥の声だ。
「ちょっと、急過ぎじゃない?」
「皇平、鳴海くんが知らないのはおかしいじゃないか」
「同棲とかも考えたんだけどさ、待てないんだ、どうせ一緒に暮らすならもう結婚かなって」
「でも、お前は今のままでいいと思っているのか?」
今のままってどういうことなんだろう…
千羽弥は皇平の方を見た。
「それも考えているよ、この年末年始の休みで千羽の実家に挨拶に行きたいんだ、だから先に親父に今言った」
「こんな場所でか?」
「だって、年末年始収録で親父が忙しくなるじゃん、どうせ飲み会だらけだし」
「それはそうだが…」