年下上司に懐かれましたがその人には好きな人がいて…そんなあなたの気持ちが知りたいです。
社長、困ってらっしゃる…
5歳も上の私だから結婚は反対なのかな…
「ちょっとスケジュールを開けるよ、また連絡するから二人で家に来なさい」
社長は去っていった。
「社長…びっくりしますよね、やっぱり…付き合いだしたのもこの間だし、関わるようになったのも夏からだし」
「親父が心配してるのはそこじゃないと思う…」
「そうなの?」
「うん、また話すよ、ごめんな、また後で…」
忘年会も無事に終わり、ホテルの皆様にもご挨拶が済んで千羽弥の今年最大の仕事が終わった。
後は通常業務が27日までで今年が終わる。
下半期はあっという間だった。
もちろんミルクとの穏やかな生活に皇平くんという1人が加わった事でこうも気持ちも生活も変わるもんなんだなと改めて思う。
「結婚とか本気で考えてくれてたんだぁ」
地下の駐車場にいると皇平くんからLINEがきていたので千羽弥は向かった。
助手席のドアを開けて千羽弥は乗り込んだ。
「お疲れ様、千羽」
「うん、ありがとう」
「どこで話そうか…ミルクが心配なら千羽の家かな?」
「ミルクは今日は遅くなるのわかっていたからペットホテルに預けているの、だからどこでもいいよ」
「じゃあ俺ん家でいい?」
「うん」