喜びをあなたと一緒に
バスの揺れが止まり、乗客達が移動する気配がして、目を覚ました。

夜行バスでは、眠れないかと思ったが、目を閉じていたら、いつの間にか眠っていたようだ。

カーテンを開けて、外を見ると、まだ真っ暗だった。
バスは、サービスエリアの駐車場に停車していた。

空腹を感じて、買っておいたおにぎりを食べる。
念のため、サービスエリアのトイレに行ってから、再び眠りについた。

次に起きたときには、辺りは明るくなっていた。
寝ていたら、あっという間に到着予定時間になっていた。

メイクを直して、身支度を整える。
ほどなくして、バスが目的地に着いた。

乗客達が一斉に降りていく。
私みたいに1人で降りていった人もいて、少しだけ寂しさが和らいだ。
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