小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第5章 蜜月
第74話 いちばん大事な人
第74話 いちばん大事な人(1/7)
◆
街はずれの茶屋にある、隠し部屋。その小さな窓から差し込む朝の光が、静かに床に広がっていた。
シャオレイが目を覚ますと、フェイリンがすぐ横にいた。
昨夜シャオレイは泣き疲れて、いつのまにかフェイリンの隣で寝てしまっていたのだ。
(フェイリンの前で、あんな泣き方をしてしまったわ……)
シャオレイは、思わず恥ずかしくなった。
うつぶせのフェイリンは、浅い呼吸で眠っていた。顔色は少し良くなっていた。
シャオレイはそっと立ち上がり、女将にお湯を頼みに行った。
しばらくして、シャオレイは部屋に戻った。
シャオレイがフェイリンの顔を眺めているうちに、女将がやって来た。
女将が食事と湯の入ったたらいをシャオレイに渡し、それから古びた櫛と少しの化粧道具を添えてくれた。
シャオレイは長椅子へ座り、久しぶりに手鏡をのぞいた。それから、自分のあまりの変化に息をのんだ。
(いやだ……。私、こんな顔でフェイリンの前に出てたの?)
シャオレイが冷宮に入っていたのは10日だったが、髪は艶を失って乱れ、頬はこけ、唇は乾いて色を失い、目元には疲れがにじんでいた。
だが、額の小鳥は相変わらずだった。それは、希望でもあり、呪いでもある印だ。
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街はずれの茶屋にある、隠し部屋。その小さな窓から差し込む朝の光が、静かに床に広がっていた。
シャオレイが目を覚ますと、フェイリンがすぐ横にいた。
昨夜シャオレイは泣き疲れて、いつのまにかフェイリンの隣で寝てしまっていたのだ。
(フェイリンの前で、あんな泣き方をしてしまったわ……)
シャオレイは、思わず恥ずかしくなった。
うつぶせのフェイリンは、浅い呼吸で眠っていた。顔色は少し良くなっていた。
シャオレイはそっと立ち上がり、女将にお湯を頼みに行った。
しばらくして、シャオレイは部屋に戻った。
シャオレイがフェイリンの顔を眺めているうちに、女将がやって来た。
女将が食事と湯の入ったたらいをシャオレイに渡し、それから古びた櫛と少しの化粧道具を添えてくれた。
シャオレイは長椅子へ座り、久しぶりに手鏡をのぞいた。それから、自分のあまりの変化に息をのんだ。
(いやだ……。私、こんな顔でフェイリンの前に出てたの?)
シャオレイが冷宮に入っていたのは10日だったが、髪は艶を失って乱れ、頬はこけ、唇は乾いて色を失い、目元には疲れがにじんでいた。
だが、額の小鳥は相変わらずだった。それは、希望でもあり、呪いでもある印だ。