小鳥の爪―転生寵姫は2番目の恋に落ちる―
第89話 密室の三角関係(6/6)
ゼフォンが何かを言いかけた瞬間――棚の奥から硬い表情のシャオレイが足早に来て、無言でフェイリンの腕をとった。そして、目を伏せたまま、フェイリンを引っ張っていく。
部屋の奥まで引っ張られてきたフェイリンは、シャオレイの手が離れた瞬間、ようやく自分の呼吸が荒くなっていたことに気づいた。
――シャオレイの手が、震えていたことも。
それが、フェイリンの胸をにぶく殴る。
フェイリンは苦虫を噛み潰したような顔をして、大きく息をついた。
(俺がシャオレイを不安にさせてどうする……)
シャオレイは再び木箱に座り、震えを落ち着けるように、碗のぬるい水を飲んでいた。
(フェイリンは、私のために怒ってくれている。
――でも陛下を怒らせれば、フェイリンが殺される)
フェイリンは棚と棚の間に縄を渡し、濡れた衣《ころも》を脱いで干し始めた。
フェイリンの背中の生々しい杖刑の痕が、シャオレイの瞳に映っていた。
シャオレイは、拳を握る。
(フェイリンは、私をまだ信じてくれてるの……?
――でも、私の意思で陛下と伽をしたと知られたら……)
シャオレイの胸の奥が、ぎゅっと潰されるようだった。
ゼフォンが何かを言いかけた瞬間――棚の奥から硬い表情のシャオレイが足早に来て、無言でフェイリンの腕をとった。そして、目を伏せたまま、フェイリンを引っ張っていく。
部屋の奥まで引っ張られてきたフェイリンは、シャオレイの手が離れた瞬間、ようやく自分の呼吸が荒くなっていたことに気づいた。
――シャオレイの手が、震えていたことも。
それが、フェイリンの胸をにぶく殴る。
フェイリンは苦虫を噛み潰したような顔をして、大きく息をついた。
(俺がシャオレイを不安にさせてどうする……)
シャオレイは再び木箱に座り、震えを落ち着けるように、碗のぬるい水を飲んでいた。
(フェイリンは、私のために怒ってくれている。
――でも陛下を怒らせれば、フェイリンが殺される)
フェイリンは棚と棚の間に縄を渡し、濡れた衣《ころも》を脱いで干し始めた。
フェイリンの背中の生々しい杖刑の痕が、シャオレイの瞳に映っていた。
シャオレイは、拳を握る。
(フェイリンは、私をまだ信じてくれてるの……?
――でも、私の意思で陛下と伽をしたと知られたら……)
シャオレイの胸の奥が、ぎゅっと潰されるようだった。