そんな夢ならもう一度会いたい
そんな夢ならもう一度会いたい
1.)
あぁめんどくさい。
どうしてこうも生きるのって大変なんだろう。
高須天毬、花も恥じらう高校2年生。
なんて、ちょっと言ってみたかったりして。
7月に入った日本は暑くてしょうがない。何もしなくても熱中症になりそうなくらい。
でもそんなことを考えるのもめんどくさい。
だからただぼぉーっと眺めてるだけ、屋上から下に続く景色を。
例えばこのフェンス、ここを登って向こう側へ行けたとしたら?
…でも登るのもめんどくさいな。
何をしようにも答えはそれしかなくて。
まだ日が暮れそうにない夕方5時を過ぎたところ、部活もない私は時間を持て余していた。
「…そろそろ帰るか」
この時間に帰っても家に着く頃もまだ日は暮れないけどね。
ふぅっと息を吐いて、その辺に転がるように置いていたスクールバッグを肩にかけて校舎の中へ入って行くドアの方へ向かう。
背中まで伸びた真っ直ぐな髪は太陽の光を吸収して熱を持ってる、疎ましく思いながら髪をかき上げてドアノブに手をかけようと手を伸ばしたー…
「あっ!」
そしたら私が開ける前にドアが開いた。
そんでもってニカッと笑った、私の顔を見て。
どうしてこうも生きるのって大変なんだろう。
高須天毬、花も恥じらう高校2年生。
なんて、ちょっと言ってみたかったりして。
7月に入った日本は暑くてしょうがない。何もしなくても熱中症になりそうなくらい。
でもそんなことを考えるのもめんどくさい。
だからただぼぉーっと眺めてるだけ、屋上から下に続く景色を。
例えばこのフェンス、ここを登って向こう側へ行けたとしたら?
…でも登るのもめんどくさいな。
何をしようにも答えはそれしかなくて。
まだ日が暮れそうにない夕方5時を過ぎたところ、部活もない私は時間を持て余していた。
「…そろそろ帰るか」
この時間に帰っても家に着く頃もまだ日は暮れないけどね。
ふぅっと息を吐いて、その辺に転がるように置いていたスクールバッグを肩にかけて校舎の中へ入って行くドアの方へ向かう。
背中まで伸びた真っ直ぐな髪は太陽の光を吸収して熱を持ってる、疎ましく思いながら髪をかき上げてドアノブに手をかけようと手を伸ばしたー…
「あっ!」
そしたら私が開ける前にドアが開いた。
そんでもってニカッと笑った、私の顔を見て。