そんな夢ならもう一度会いたい
また門倉先生(17)の家まで歩く、本当に行っていいのか迷ってはいるけど他に行くとこもないし…

まずはお腹空いたし、カップラーメン食べようかな。
買った時にお湯を入れてもらった、たぶんそろそろ3分経つ頃だから。

カップラーメンを片手に持ながら、口を使って割り箸を割る。半分閉じたままだった蓋を開けてラーメンを…

「門倉…くんは何も買わなかったんですか?」

コンビニの中には入ってたけど何も手には取ってなかった。家に食べるものでもあるのかなって思ったけど、あの殺風景な家に生活感を微塵も感じなくて…

「いらないんで」

「え、いらないって…ダイエットでもしてるんですか?」

見る限りそんなことしなくてよさそうだけど、なんならひょろひょろでもっと食べた方がよさそうに見える。

「食うのってめんどくさい」

「……。」

え、食べることがめんどくさいってある?めんどくさがりの私でもそれはさすがに思わないんだけど…

「…。」

「……。」


門倉先生(17)はよくわからない。

ツンっと不機嫌そうか表情で、だけど何も言わずとぼとぼ歩いて…


未来のあなた嬉しそうにガリガリ君食べてましてけどね?

門倉先生(27)よりわかんないな、門倉先生(17)は。

< 17 / 48 >

この作品をシェア

pagetop