伝説の最強美少女。ただし(引きこもりコミュ障付き)
嫌ーーー。緊張する‼‼よし!私はゲームキャラ私はゲームキャラ


『こほん、やっぴー!今日転校してきた。
朝日向葵ちゃんだよ〜♪ ヨロピク!』




「え……いきなりどうしたの……?」

「まァまァ、そんなことは置いといてさァ! ボクのクラスはどこなのかなァ?」




困惑の目が痛い。でも私はこうしないとまともに会話が出来ません。



「あ、あぁ、うん。君のクラスは一組だね。イケメン揃いだから運がいいよ」




え、イケメン……? 兄だけで結構なんですけど。てか私人間なら誰であろうとイケメンであろうがコミュ障発動するんですけど。全く嬉しくないんですけど!


「この機会にどんどん媚び売ったらぁ?」


理事長のその目には微かな好奇心と蔑みがあった。
いや、知らんし。とりあえず物申させてくれ。


「あ、そういうのいいんで。てか私生粋のコミュ障ヒキニートなんで交流なんて無理無理ワロス。あと学校通ってる暇あったら家でゲームしてたいんで帰りたいです。帰っていいですか? 退学届貰ってもいいですか?」


理事長が唖然としている。
うん、まぁ、初対面でこんな事言われたら私だって困惑するわ。


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