甘くて危険なキミが好き
はじまり
「あ、きたきた。あの子だよね。阿修羅の元姫って」
「シオンもあの子に彼氏寝取られたらしいよ。」
はあ。もうつかれる。
朝からあることないこと囁かれる毎日。
そんなことしてないのに。
「うわ、」
「夢愛。」
こいつこそがすべての元凶。
大切だった居場所も全部こいつに奪われた。
「……」
「……」
沈黙がはしる。すこしは申し訳なく思ってるのかしら。
「あ、、じゅり、、あのね、」
「いいよ。別になにも言わなくても。」
わたしと夢愛は親友だった。