旦那様に「君を愛する気はない」と言い放たれたので、「逃げるのですね?」と言い返したら甘い溺愛が始まりました。
私には公爵令嬢らしく微笑み、口元に人差し指を当てて、自慢げな表情を浮かべる。







「可愛い妻がなびくかもしれませんわよ?」






旦那様の険しい表情の中に少しだけ勝気が笑みが見えた気がした。







「レシール・リディーア、覚悟していろ」






それがどこまでも強気な令嬢レシール・リディーアとこれから強気な令嬢に振り回される公爵子息セルト・クルーシアの結婚初日の出来事だった。
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