旦那様に「君を愛する気はない」と言い放たれたので、「逃げるのですね?」と言い返したら甘い溺愛が始まりました。
「褒めてはいませんが……私はレシール様が大好きですよ」

「そんなことを言うのはリーナだけだわ」

実際今までもこの強気な性格を(とが)められることはあっても、褒められることはなかった。

成長するにつれマナーは身につけていったが、根本的な性格を治すことは出来なかった。


その時、コンコンっと私の自室の扉がノックされた。
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