婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
聖澤さんがドライにツッコむと、美作マネージャーは「現地まで行く達成感はある」と開き直った。目的はワイナリーというより、ドライブ自体なのかもしれない。

「ならテイスティングで吐き出せばいいじゃないですか」

吐器(スピトゥーン)が用意されていればそうするよ。でも日本じゃ吐き出すと白い目で見られる場合もあるから」

「運転手を連れていけばいいんじゃない?」

そう言って安芸野さんが聖澤さんに目線を送る。無言の圧に顔を歪める聖澤さん。

「俺はやりませんよ。ご自身でやってあげたらどうです?」

「私、土日は無理。子育てがあるもの」

「むしろ今は大丈夫なんですか? お子さん、家で待っているんでしょう?」

「平日は両親に任せることにしているの。残業ができない、お迎えが間に合わないなんてバタつきたくないもの」

なるほど、シングルマザーでキャリアもバリバリという噂は聞いていたけれど、ご両親の手を借りて両立させているんだ。

納得していると、ふと安芸野さんの目が私の方に向いた。話の流れからその意図を察する。

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