婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「ああ、私でよければ運転しましょうか? 自分の車を持っていないのでお借りすることにはなっちゃうかと思いますけど」

車はないが免許は持っているし、営業で定期的に運転もしているからペーパードライバーというわけでもない。

しかし、聖澤さんが異を唱える。

「美作さんのわがままに桃代さんを巻き込まないでやってください。パワハラですよ」

「っていうか、桃代さんが来てくれるなら僕が運転するよ。普通にデートがしたいな」

にっこりと笑う美作マネージャー。横で聖澤さんが「はぁ?」と感じの悪い声をあげた。

「桃代さんってワインもいける口? テイスティングを任されてもらえると嬉しいんだけど」

「俺のときとは誘い方がえらい違いじゃないですか。テイスティングしましょうか?」

「聖澤くんのために運転するのは嫌だよ」

聖澤さんが舌打ちする。その様子を、安芸野さんはくすくす笑いながら愉快そうに見守っている。

「で、どうする? 桃代さんは、美作くんのデートのお誘いに乗ってあげるの?」

突然そう尋ねられ、「へっ?」と声をあげる。

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