婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
桃代さんが一礼して会議室を出ていく。美作さんは呆れたようにふっと短く息を吐き出した。

「聖澤くん、相変わらずいじわるだねえ。こうなるってわかってて、掲載を取り下げようって煽ったでしょう?」

「美作さんもそう思ってたんでしょう?」

彼はにぃっと微笑んで肯定する。

「桃代さんも物好きだよね、あえて茨の道を選ぶなんて。おかげで僕までタスクが増えちゃった」

「いや、全部こっちに押し付けただろ」

「承認印を押すのは僕だよ。なにかあって怒られるのは僕だ。あーあ、割に合わないなあ」

がっくりと肩を落として項垂れる。まあ、役職分の給料はもらっているのだから、責任くらい取ってもらわなければ困る。

「でも、聖澤くんがわざわざ悪者になる必要はなかったはずだよ。君が言わないなら僕が言ってたんだろうし。桃代さんのこと好きなんでしょう? 冷たいことばっかり言ってたら嫌われちゃうよ?」

「仕事は仕事です」

「好きってところは認めるんだ?」

ぎろりと睨みつけると、彼は「怖い怖い」とおどけたように肩を竦めた。

「以前ご飯を食べたときだって、僕に敵意剥き出しで桃代さんをかっさらっていったじゃない」

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