婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「とりあえず状況だけ纏めて、対応策については週明けに――」

「急ぐ必要はあるだろうけど、無理をする必要はないだろ。とりあえず風呂に入ってきたらいいんじゃないか? あまり夜遅く入ると隣の客にも迷惑だろうし」

ふと時計を見ればもう二十三時に近い。彼の言う通り、お風呂だけは先に入ってきた方がよさそうだ。

「わかりました。お風呂、いただいてきます」

「湯は張り直しておいたからそのまま入って大丈夫だ」

「えっ!? そこまでしてくれなくてもよかったのに。お湯がもったいない」

「……あんたはもう少しデリケートになった方がいい」

よくわからないことで叱られ、首を傾げながら浴室に向かう。

これまでとにかく忙しくてバタバタしていたけれど、こうしてゆっくりすると、聖澤さんとのことをあらためて思い返してしまうな……。

冷徹で合理主義で無駄なことが大嫌いな人――だと思っていたけれど、今まさに無駄なことに付き合ってくれている。

私が華村を推したいって言ったから、付き合ってくれたんだよね……。

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