婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
再び涙を浮かべながら感謝をしてくれる女将さん。これから先、対応に忙しくなりそうだが、その姿を見ていると頑張ろうという気になれた。



話し合いが終わる頃には二十一時を過ぎていて、これから東京に戻るのは骨が折れるだろうと、女将さんのご厚意で泊めさせてもらうことになった。

週末なのに部屋が空いていたのは酷評の影響で素直には喜びがたい。

そして空いているとはいえ準備の都合もあって一部屋しか確保できず、聖澤さんと同室で宿泊することになってしまった。

彼はすごく困った顔をしていたけれど、間違いが起きる可能性はないだろうし、私はまあいいかと気楽に考えている。

「風呂、先に入ったぞ。あんたもその辺にして休めよ」

浴衣姿でほこほこした聖澤さんがお風呂から上がってくる。濡れた髪とほんのり桃色に染まった肌、大きめに開いた胸もとがセクシーで、思わず目のやり場に困った。

私が襲われることはないと思っていたけれど、私が色気に押し負けて襲ってしまったらどうしよう……いや、さすがにないか。もしもそうなったら、男の力で回避してもらおう。

慌てて俯き、手もとのノートPCに目線を逃がす。

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