婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
一方の私はすっかり体が冷えきって、持っていたフルーツジュースの冷気で指先が痺れ始めていた。そそくさと室内に戻り、フロントに立ち寄って女将さんに一報を伝える。
部屋に戻ると聖澤さんの姿はなかった。今日は事前に二部屋分宿泊予約をして寝室を分けたのだ。待機中や食事のときは私の部屋で一緒に過ごしていたけれど、もう夜も遅いから自身の部屋に戻ったのだろう。
……早く聖澤さんに報告したいけど、まずは体を温めないと風邪を引くかも。
急ぎお風呂に入って体を温めたあと、浴衣姿で聖澤さんの部屋を訪れると、彼はなぜかげんなりとした顔をした。
「あんたな。部屋を分けた意味、わかってるか?」
「それより、藤原様のことで報告があって――」
なにか言いたそうな彼を無視して部屋に入り込むと、うしろから「なんて警戒心のない女だよ」という呆れた声が響いてきた。
そんなやり取りをいつかもした気がするけれど、彼が狼に変身して襲ってくるようなワイルド肉食系とも思えないし、論じるだけ時間の無駄かなと思っている。
「篠原様、おもてなしに満足してくださったみたいです。今日の宿泊代については支払いたいと言っていて――」
部屋に戻ると聖澤さんの姿はなかった。今日は事前に二部屋分宿泊予約をして寝室を分けたのだ。待機中や食事のときは私の部屋で一緒に過ごしていたけれど、もう夜も遅いから自身の部屋に戻ったのだろう。
……早く聖澤さんに報告したいけど、まずは体を温めないと風邪を引くかも。
急ぎお風呂に入って体を温めたあと、浴衣姿で聖澤さんの部屋を訪れると、彼はなぜかげんなりとした顔をした。
「あんたな。部屋を分けた意味、わかってるか?」
「それより、藤原様のことで報告があって――」
なにか言いたそうな彼を無視して部屋に入り込むと、うしろから「なんて警戒心のない女だよ」という呆れた声が響いてきた。
そんなやり取りをいつかもした気がするけれど、彼が狼に変身して襲ってくるようなワイルド肉食系とも思えないし、論じるだけ時間の無駄かなと思っている。
「篠原様、おもてなしに満足してくださったみたいです。今日の宿泊代については支払いたいと言っていて――」