婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
気のない返事だ。興味があるのかないのか……ないならわざわざ聞かないとも思うのだけれど。

「聖澤さんはどんな服を着るんですか?」

「ん……普通だ」

「あ、自分だけそんな言い方します? ずるいですよ?」

「いや、説明のしようがないというか。ショップのマネキンの服をそのまま着てる感じで」

聖澤さんがうーんと唸る。本当にこれといったこだわりがないのかもしれない。

「写真とかないんですか?」

「俺が自撮りなんてすると思うか?」

確かにそういうイメージはない。だったらもう直で見るしかないが、そんな機会が果たしてこの先あるだろうか。ドライな彼が同僚とプライベートで会おうとするとはとても思えない。

それこそ恋人にでもならない限り、そんな機会は訪れないと思うのだが――。

「『天乃房』だけじゃなくて、普通に食事にでも行くか」

彼のなにげない提案に〝嘘でしょ!?〟と叫び出しそうになった。

それってデートってこと? いや、それはちょっと気が早いかな。普通に友だち付き合いをしようって意味かもしれない。

でも塩の聖澤とまで呼ばれて徹底的に同僚を遠ざけていた彼が、わざわざ私と友だち付き合いすると思う?

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