婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「……実は今、好きな人がいて」

最後まで説明する前にジュリナは「やっぱり!?」とハイテーブルに身を乗り出した。

「そうなんじゃないかと思ってた! っていうか見え見えだよね? 相手の名前、言ってもいい?」

そう言ってきょろきょろと辺りを見回し周囲の人気を確認する。私は「あー、待って待って! 言わないで!」と手をバタつかせてストップをかけた。

名前を口に出したら想いが叶わなくなってしまいそうでなんだか怖い。

「全部ケリがついたらちゃんと話すから。今はまだ」

「了解。話してくれるの、待ってるね」

そう言ってラテを飲み干すと、「頑張れ」と力強い笑顔をくれるジュリナ。

……頑張る、はもちろんだけど、これまでの婚活とは頑張り方が違う。

今の関係が心地いいと感じているだけに、相手に気に入られよう、相応しい女性になろうなんて変に背伸びする必要はない。

できるだけいつも通りに、私らしく。

それでも気持ちだけはちゃんと伝えようと決意をあらたにした。




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