婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
【顧客の笑顔を引き出せているか:5】

【長期目標として会社の利益に貢献できているか:4】

もしかして、と先ほどのやり取りを思い出す。

私の馴れ馴れしいコミュニケーション術、そして女将さんの笑顔。『伸びしろアリです』『将来的にうちの会社の利益に……』なんて会話もしたっけ。

終始冷たくあしらわれてはいたけれど、彼の心に響く内容もあったようだ。

最後の感想を問う設問には【営利的思考とは乖離しているが、業務に対して前向きな姿勢が感じられる。優秀とは言い難いが集団の質を高める上で有用】と書かれていた。

うーん、小難しい! でも、やっぱりすごく褒められている。

態度はこんなにツンツンしているのにな……。もしかして聖澤さん、私のこと、結構好きですか?

そんな期待を込めてちらりと覗き込むと、気配を察したのか、彼はハンドルを握ったまま激しく眉間に皺を寄せた。

「やめろよ、その目。気持ち悪い」

「えっ……きも……え」

さっきから変質者とか気持ち悪いとか、とにかく失礼な人だ。呆然として運転する彼を見つめる。

「帰ったら俺から美作さんに提出しておく。俺の仕事はこれで終わりだから、あとはあんたが勝手にやってくれ」

塩味抜群の口調で指示し、運転に集中した。

次は私が彼の評価をする番。指摘された分だけ言い返してやろうと、ひそかに復讐を決意する私だった。




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