婚活!~絶対幸せになれる婚、探してます~
「今日はもう少しだけ残業になりそうで……でもモツ煮は食べたいです」
「牛すじだ。今日は譲らない」
「前回だって譲ってないじゃありませんか」
やっぱり大皿論争は免れそうにない。聖澤さんがプハッと吹き出して屈託のない笑みを浮かべる。
その顔があまりにあどけないので、思わずたじろいでしまった。急にそういう顔をされると動揺してしまうではないか。
「俺は先に行ってる。二十時を過ぎても来ないなら、とっとと帰るからな」
そう自分勝手に言い残し、休憩スペースを出ていく。その背中に向かって慌てて声を張り上げた。
「い、行きますからっ」
「モツ煮食べたさに仕事の手ぇ抜くなよ」
「抜きませんって!」
相変わらずひと言多くて腹の立つ人だ。……なのに、どうしてこんなに嬉しいの?
こうしてはいられない、早く残業を片付けようと彼に続いて休憩スペースを出た。
彼から三十分遅れて天乃房に着くと、予想外の光景が広がっていた。
奥のテーブルに座っていたのは見知った三人。その中のひとりがおいでとばかりに手招く。
「桃代さん、こっちこっち」
「牛すじだ。今日は譲らない」
「前回だって譲ってないじゃありませんか」
やっぱり大皿論争は免れそうにない。聖澤さんがプハッと吹き出して屈託のない笑みを浮かべる。
その顔があまりにあどけないので、思わずたじろいでしまった。急にそういう顔をされると動揺してしまうではないか。
「俺は先に行ってる。二十時を過ぎても来ないなら、とっとと帰るからな」
そう自分勝手に言い残し、休憩スペースを出ていく。その背中に向かって慌てて声を張り上げた。
「い、行きますからっ」
「モツ煮食べたさに仕事の手ぇ抜くなよ」
「抜きませんって!」
相変わらずひと言多くて腹の立つ人だ。……なのに、どうしてこんなに嬉しいの?
こうしてはいられない、早く残業を片付けようと彼に続いて休憩スペースを出た。
彼から三十分遅れて天乃房に着くと、予想外の光景が広がっていた。
奥のテーブルに座っていたのは見知った三人。その中のひとりがおいでとばかりに手招く。
「桃代さん、こっちこっち」