ワタシだけの王子様
し、しまった、!声に出すつもり無かったのに、!


すると湊くんがズカズカとこちらに近づいてくる。

「だから、それだよ!何度言ったら分かるわけ?」と冷たく口を開いた。

橘くんの手を振り落として私の手首を掴んで教室から出た。



しばらくするとビクッとして「ご、ごめん。」と謝ってきた。なぜ湊くんが謝るんだろう。


「こ、こちらこそ、!助けてくれてありがとう。」と感謝を伝えると

照れくさそうに首に手を当てて「うん。」
と小さく呟いた。

そして疑問に思っていたことを質問した

「な、なんで私が嫌がってるって分かったの?結構隠してたつもりだったんだけど」


「え?あれで隠してたの?ふふっ…!めちゃくちゃ顔に出てたよ…はははっ」と大爆笑しながら言ってくる。

「え、嘘……」と顔に手を当てながら衝撃を受けた。
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