めぐり逢い 憧れてのち 恋となる【書籍化】
幸せな日々
『おめでとう、花穂』

翌日。
笹本の言葉通り、コンペでチェレスタが選ばれると、織江がすぐさま電話をかけてきた。

「ありがとうございます、織江さん」
『いやー、もうね。今回ばかりは悔しいよりも嬉しい! 充もそう言ってるの。気分は高校球児よ。ありがとう、友よ!』
「ふふっ、なんですか? それ。織江さん、私たちよりテンション高いですね」
『だってあんなアイデア見せられたら、純粋に素晴らしい! って思うじゃない。絶対に充と行くからね、アンティークジュエリー展。楽しみにしてる』
「ありがとうございます。ご期待を裏切らないよう、がんばります。私も織江さんたちの結婚パーティー、楽しみにしてますね」

ちょうど1ヶ月後に、織江と笹本の結婚パーティーが開かれることになり、花穂はもちろん大地や大森と参加することになっていた。

『ありがとう! 私も花穂に会えるの、楽しみにしてるからね』
「はい」

電話を切ると、早くも待ちきれなくなる。

(なに着ていこうかな。あ、大地さんにも聞いてみようっと)

わくわくしながら仕事に戻り、定時になると花穂は大地のマンションに向かった。
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