転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
「勿論、陛下にはお伝えします。亡き王妃様にそっくりなリュシアナ様を、大変心配しておりましたから」
「ミサ殿……リュシアナ様が混乱しています」
「あっ」「え?」
私とミサの言葉が重なった。侍医もミサも、私というより周囲やその後について話していたのだ。けれどカイルの視線だけは、私の動揺に気づいていたのだろう。
彼らの言葉から、少しでも情報を得ようとしている私の表情を見逃さなかった。
嬉しいけど、これはこれで恥ずかしい。
今も尚、カイルの視線を感じて、私は逸らすように顔を横に向けた。するとミサが、勢いよくベッドに駆け寄り、私の手を取る。
「申し訳ありません。今、一番リュシアナ様が不安だというのに」
「大丈夫よ。ミサが私のために、色々と考えてくれているのが伝わってくるから」
「リュシアナ様っ! 陛下がお越しになる前に、ご家族についてご説明いたしますので、ご安心ください」
「う、うん。お願いね」
どの道、ミサかカイルに聞かなければならないことだったから、ここは素直に返事をした。けれどベッドから離れた位置にいるのに、カイルのため息が聞こえてきたような気がした。
「ミサ殿……リュシアナ様が混乱しています」
「あっ」「え?」
私とミサの言葉が重なった。侍医もミサも、私というより周囲やその後について話していたのだ。けれどカイルの視線だけは、私の動揺に気づいていたのだろう。
彼らの言葉から、少しでも情報を得ようとしている私の表情を見逃さなかった。
嬉しいけど、これはこれで恥ずかしい。
今も尚、カイルの視線を感じて、私は逸らすように顔を横に向けた。するとミサが、勢いよくベッドに駆け寄り、私の手を取る。
「申し訳ありません。今、一番リュシアナ様が不安だというのに」
「大丈夫よ。ミサが私のために、色々と考えてくれているのが伝わってくるから」
「リュシアナ様っ! 陛下がお越しになる前に、ご家族についてご説明いたしますので、ご安心ください」
「う、うん。お願いね」
どの道、ミサかカイルに聞かなければならないことだったから、ここは素直に返事をした。けれどベッドから離れた位置にいるのに、カイルのため息が聞こえてきたような気がした。