転生王女の私はタロットで生き延びます~護衛騎士様が過保護すぎて困ります~
第2話 家族からの愛情と確執
それからは目まぐるしい日々だった。
ミサが、侍医を呼んでくるところまでは良かった。今の自分の体の状態を知るのは大事なことだったからだ。しかし……。
「リュシアナ様は、高熱で一週間も寝込まれておりました。体力が衰えていますから、無理な運動は禁物です。食事もまずはスープから取り、胃に優しいものを――……」
侍医の言い分は分かる。現にまだ体が怠く、少し動いただけでも疲れてしまっていたからだ。問題はすぐに反応した、ミサだ。
「記憶喪失を外部に漏らしてはなりませんから、ちょうどいいかもしれませんね。体力を戻しながら、一から学び直しましょう」
「ですが、陛下にはお伝えすべきでしょうな。リュシアナ様に改めて護衛騎士をつけたのですから」
「え?」
改めてって、どういうこと? 今の私は王女だから、ここでいう陛下は親ってことよね、たぶん……。
ミサが、侍医を呼んでくるところまでは良かった。今の自分の体の状態を知るのは大事なことだったからだ。しかし……。
「リュシアナ様は、高熱で一週間も寝込まれておりました。体力が衰えていますから、無理な運動は禁物です。食事もまずはスープから取り、胃に優しいものを――……」
侍医の言い分は分かる。現にまだ体が怠く、少し動いただけでも疲れてしまっていたからだ。問題はすぐに反応した、ミサだ。
「記憶喪失を外部に漏らしてはなりませんから、ちょうどいいかもしれませんね。体力を戻しながら、一から学び直しましょう」
「ですが、陛下にはお伝えすべきでしょうな。リュシアナ様に改めて護衛騎士をつけたのですから」
「え?」
改めてって、どういうこと? 今の私は王女だから、ここでいう陛下は親ってことよね、たぶん……。