音の放浪者
眩しい程の照明が私を照らす。
中学校最後の、全日本吹奏楽コンクール。
部長としてトロフィーの横に立ち、吹奏楽連盟会長と向き合う。
「六番、桐生中学校……」
喉が焼けるように熱い。
私はゴクリと唾を飲み込んだ。
会長が発した言葉は、
「ゴールド金賞」
客席の方からワッと歓声が上がった。
たくさんの思い出が蘇る。
決して楽な道では無かった。辛いこと
も沢山あった。だが、全国大会金賞と
いうこの事実が、今までの私達の全て
を祝福してくれるような気がした。
私は賞状を受け取り舞台の端に立ち、客席に向かって礼をした。
こうして桐生中学校は、三年連続で全国大会金賞を獲得した。
中学校最後の、全日本吹奏楽コンクール。
部長としてトロフィーの横に立ち、吹奏楽連盟会長と向き合う。
「六番、桐生中学校……」
喉が焼けるように熱い。
私はゴクリと唾を飲み込んだ。
会長が発した言葉は、
「ゴールド金賞」
客席の方からワッと歓声が上がった。
たくさんの思い出が蘇る。
決して楽な道では無かった。辛いこと
も沢山あった。だが、全国大会金賞と
いうこの事実が、今までの私達の全て
を祝福してくれるような気がした。
私は賞状を受け取り舞台の端に立ち、客席に向かって礼をした。
こうして桐生中学校は、三年連続で全国大会金賞を獲得した。