爛漫ろまんす!

無事で良かったと思うだけ

「ちょ、ちょっと!!このままじゃ木に炎が燃え移って……って言ってる側から燃えてるよーーー!!?泣」

「……自然を火災するのはいけないゾっ☆」

「そんなぶりっ子して言うとる場合ですかっ!!」

「──…あっちの方に走れば森を抜けられる」

「ええ……!?。だ、だってこの森は、試練を乗り越えないと抜けれないんじゃ…」

「ププッ!真に受けちゃって~!かわい~なぁ~、冗談に決まってるじゃないかぁ~!。それに…オレはこう見えて僧侶だからさ───善人を導かなきゃいけないんだ」

"だから、行きな"と……僧侶は森の抜け道の方向に指をさす。

「でも!!」

「それに───昔から彼奴は、オレの事がどうも気に喰わないらしい……───なので、オレも逃げます!」

「えぇ~~!?そこは戦う流れじゃないの!?」

「あっははは!、普通はそうだよね。でも、オレっちは無駄な争いは大嫌いなのさ!。───あ、まだちゃんとキミに名前言ってなかったよね。オレは、黒龍(ヘイロン)───普段は惹黒(ジャック)と呼ばれて、皆から慕われるカッコイイ僧侶だよっ」

神美(かみ)の手を取って、黒龍(ヘイロン)は森の抜け道に向かって走り出した。

「それ自分で言わないよ!?」

「この男前面(イケメンフェイス)に免じてっ」

じわ……
(やば…血がもっと出てきた……)
赤龍(ホンロン)に噛まれた部分から血がどんどん溢れ出す。遂には立つのもしんどくなり、黒龍(ヘイロン)の手を振り払いその場にしゃがみ込んだ。

「どうした?」

「ごめん…なさ……、ちょっと、辛いかも。…黒龍(ヘイロン)…貴方だけでも行って!」

「……───キミは、オレの好みのタイプって知ってる?」

「はあ?───」

こんな状況で何を言っているんだろう──この人は。いや、龍か……

「オレには遠い昔、主が居たんだけど……───その人は、神に近い存在の筈なのに……馬鹿みたいに自分を犠牲にする人だったんだ───」

(頭が……ボーッとして……きた)

熱い────
炎が、近くにまで迫ってる─────
意識が……

「キミも────ロンちゃんと一緒だね」

(……おばあちゃん…)

その時──黒龍(ヘイロン)の目付きが変わった瞬間を、あたしは見たの。
ヘラヘラしてて、変態臭くて、物凄い気持ち悪い趣味とか持ってそうで、厨二病みたいな面構えの黒龍(ヘイロン)が……────

(なんだか……カッコイイなぁ……なんて──)

おばあちゃんが一緒に過ごした時の五龍(みんな)は、どんな感じだったの?

あたしにも教えて?─────

あたし……もっと皆の事


『か……─────』

知りたいんだ。
皆の過去を今を未来を─────
喜びを哀しみを────


神美(かみ)ッッッ!!!!!!!」

小龍(シャオロン)の声が聞こえる……)

カアァァッ!!───と、左薬指に嵌めていた龍の髭(ロンシュータン)から強い光が放たれた。その光は木に燃え移っていた炎を掻き消し、森全体を鎮火した。
そして───森は生命を取り戻し、生き生きと生い茂る

ドサ!ドサドサ!─────

上空から何かが落下する音と

神美(かみ)さん!!!」

神美(かみ)!!陛下ッ!!───って、ぎゃあああ!?」

青龍(チーロン)と、何かを見て悲鳴を上げる黄龍(ファンロン)の声が響き、神美(かみ)は安心したのか、そのまま気を失った。

(良かった……皆……無事で───)
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