愛を知った日

1.

あなたは蝶々みたいだった。
あの時、出会わなければ一生愛は知らないままだった。
私が愛を知った日。

私の名前は横沢奏(よこさわ かなで)高校2年生。私は小さい頃から病弱で入退院を繰り返している。
高校も行ける時が少ないため通信制に通っている。
今日も私はベッドの上。たまには私も学校に行きたい。
普通の高校生みたいに青春したい。そんな私に嬉しい知らせが舞い込む。
「奏ちゃん、おはよう。体調はどうかな?」
「先生!おはようございます。大丈夫です。」
この先生は私が小さい頃から見てもらっている武重明(たけ しげあき)先生だ。私は武先生と呼んでいる。
武先生はみんなの人気者で慕われている。
「今日は嬉しいお知らせがあるんだ。」
「なんですか?」
「最近体調が安定してきたから退院許可を出そうと思ってるんだ。」
「本当ですか?」
「ああ。でも薬はちゃんと飲むんだよ。無理もだめだ。」
「はい!もちろんです。ありがとうございます。」
「良かったね。奏。先生ありがとうございます。」
「いえいえ。奏ちゃんが頑張ったからです。」
そして数日後、私は退院した。
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