愛を知った日
それからは学校でも彼女云々の話は聞かれなくなり、明日からはついに夏休みに入る。奏とはピクニックデートやプラネタリウム、夏祭りなど色々計画している。でも体調第一で無理はしないようにと話している。まず最初にピクニックに行こうと約束している
今日は終業式だけのため終わるのが早くバイトの時間までまだあるので奏に会いたいと思い連絡したが、用事があると言われて少し寂しくなっていると
「鳳蝶〜今日、早く終わったし遊びに行こうよ。」
「いいよ。どこ行く?」
「えっ?いいの?てっきり断られるかと思ってたのに。」
「久しぶりだしな。」
「じゃあカラオケ行こうよ。」
「えっ。カラオケ?うちらも行きたい!」
クラスの女子が話に入って来た。その内私も俺もと入ってきて結局クラス全員でカラオケに行くことになった。
俺が椅子に座ると女子がくっついてきて俺ばかり気にかける。
飲み物を取りに行く時もついてくるし正直うざい。
それでも何曲か歌った。その度に歓声が上がる。その内バイトの時間が近づいてきて引き止められながらもなんとか抜けた。カラオケを出るとさっきまで騒がしかったのが急に静かになり俺は奏とのデートプランを考えながら今日もバイトに向かった。
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